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激昂

友人の逆鱗に触れてから絶交されるまで

絶交までのカウントダウン その2「怒り」

蓮子とちゃんと話したい、関係を修復したいと思い、無理やり温泉旅行に誘った。

しかし、わかりやすいほど余所余所しい。

今までなら共感、賛同してくれたところが、冷たく突き放すようになった。

互いにイライラし、ピリピリした空気が流れた。

顔を合わせれば突っかかってくる。

どちらともなく旅行中は別行動をとった。

旅行は全く楽しくなかった。

一度でも笑ったことはあったのか、多分なかったと思う。


第一に私に対する目つきが違った。

明らかに嫌悪感があった。

昔の眼差しはどこにもなかった。

人格が変わってしまったようだ。

こんなことなら旅行になんか誘わなければよかった。

 

しかし、この温泉旅行の誘いに嫌々ながらも

来てくれたことはありがたいと思わなければならない。

蓮子も仲直りする気が多少はあったのだと信じたい。

 

私が結婚報告が遅れたことに憤慨しているとするならば

謝った。何度も謝った。

友達ならばいの一番に報告するべきだったのかもしれない。

そんなデリカシーのない判断をしてしまったのかもしれない。

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しかし、蓮子の怒りは収まらない。

そんな些細なことでいつまでも怒るような

了見の狭い人間ではないと口では言いながら、

実は腹のなかでは煮え繰り返っているのは手に取るようにわかった。