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激昂

友人の逆鱗に触れてから絶交されるまで

返報

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蓮子は、私の結婚式にはちゃんと祝電を送ってくれた。

律儀にご祝儀も届けていただいた。

私の母のお通夜にも来てくれた。

私も蓮子のお父様の葬儀に参列した。

 

 

義理人情に厚い人であったことは間違いない。

それでも以前のような付き合い方は

もう御免だという意思を私なりに受け止めている。

 

 

ある日、私と蓮子の共通の知り合いである空山氏が急死した。

私にとっては恩人である。

そのことは亡くなって半年くらい経った頃、

法務局で偶然会った三村氏から聞いて初めて知った。

三村「空山さんが亡くなられたのにはびっくりしたよねぇ、まだお若いのに」

私「えっ!!!」

三村「知らなかったの?」

 

 

そう、リアルタイムではない。

私が蓮子にしたように・・・・・か。

 

以前なら蓮子が直ぐに連絡をくれ、私も葬儀に参列したはずだ。

葬儀に出れなくても最期のお別れには伺いたかった。

 

 

村八分でも、「人の生き死に」と「火事」だけは教え合うものだ。

それすらも教えてくれなかったのは本当に悲しかった。

 

 

これが仕返しか。

 

即、蓮子にメールした。

「あ、そうそう、実はそうだったの。連絡するのをすっかり忘れていた」と

いう風な言い訳で返してきた。

 

 ここまでするか。

 

 

結局、蓮子の本当の気持ちは聞けずじまいだ。

なぜあんのに激昂したのか?

絶縁にまで至るのか、わからないままだ。

ドラマのように互いに泣きながら「あの時は〜だったんだ」と話し

最後には和解するということは現実にはない。

 

随分悩んだ。寂しかった。

残念だけれど仕方ない、そう思うようにした。

 

蓮子の連絡先を全て削除した。